大分磨崖仏と国東塔見学研修会に参加

今回埼玉県石材技能士会有志にて、大分県の臼杵の磨崖仏やその周辺の磨崖仏と国東半島にある

熊野磨崖仏と国東塔といわれる宝塔を見学する研修会に参加してきました。

以前から国東塔は是非見たいと思っていましたがやっと念願がかないました。

中でも岩戸寺の国東塔は十数年来見たいと思っていたので、感慨深いです。

大変不便な場所にあるので、行くことが難しいので参加者みんなもうまた

来れるか分からないと話していました。

これは普光寺磨崖仏で凡そ800年前に作られているもので全国でも最大級の

磨崖仏といわれています。

 

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側で見てみるとかなりの大きさがあり、圧倒されます。また鎌倉時代にこのようなものを

このような場所で刻むことはすごいことだと思いました。

朝地町にあります。

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真ん中は不動明王で高さが11.3mあります。左が制多迦童子

右が矜羯羅童子(いづれも5.5m)が浮き彫りされています。

この仏像は臼杵にある臼杵磨崖仏のひとつです。磨崖仏としてはじめて

国宝に指定されたものです。当日も多くの観光客でにぎわっておりました。

さすがに国宝だけあって、よく整備されていました。他の磨崖仏のあるところとは

全く景色もことなります。

石材店ならづとも1度は見る価値があると思います。

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これは熊野磨崖仏で豊後高田にあります。ここに辿り着くには大変苦労しました。

かなりの山道を登らなければ、辿り着けません。

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約350mの階段を上らなくてはなりません。しかし、実際にはもっと距離が

あったように思います。夏だと大変だと思いました。

ここの磨崖仏は藤原時代末期(約900年前)の作といわれています。

向かって右が大日如来で左が不動明王です。

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肉厚彫りの雄大、荘厳な磨崖仏で国指定の史跡でありながら、美術工芸品としての価値が

高いため重要文化財に指定されています。

次のこちらは財前家の国東塔です。国東塔といっても宝塔のことを言います。

こちらの当も重要文化財に指定されています。

なぜこれほど多くの宝塔が国東半島にあるのか?

これから勉強をしたいと考えています。

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これは岩戸寺の山門及び本堂です。

このわきの道を上に上がっていくと国東塔があります。

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私が10年来見たかった岩戸寺の国東塔です。本物を見ることができて

大変うれしいです。若杉氏の「日本の石塔」でしか見たことがなかったので

現物は素晴らしいの一言です。

昭和8年に国宝に指定されています。

国東塔は国東半島独特の石造塔で天沼俊一博士が国東の地名をとって命名された

宝塔です。国東塔として銘文のあるわが国最古のものであるといわれています。

宝塔は法華経見塔品の所説によるところの塔です。

この国東塔は他の宝塔と異なる天は蓮華座のあるところです。

また、相輪の最頂部の宝珠に火爓が付いているのが興味が

ありました。バランスの整った美しい塔でした。

関東でもこのような形の宝塔を作ってもいいのではないかと

思いました。

宝塔は釈迦如来と多宝如来の2仏が祀られる素晴らしい塔といえます。

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こちらは重要文化財になっいる長木家の国東塔です。これも財前家の

国東塔とよく似ています。この塔は石田茂作氏の「日本仏塔」で見ただけなので

現物は迫力があります。

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こちらも需要文化財の照恩寺に有国東塔です。

バランスがよくすっきりした形の国東塔です。

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お墓として宝塔を立てることもいいのかなとも思います。

宝塔といえば徳川の歴代将軍は宝塔が建っていたます。

大変素晴らしい研修ができました。