比企郡小川町 石塔:南アフリカ産インパラブルー 外柵:中国吉林白

 

比企郡小川町にお住いのお施主様から、お電話でご連絡をいただきました。亡くなったお父様が先代の父のことを話していらっしゃったことを思い出し、このたびお声かけくださったようです。

ご長男であるお施主様と、そのお母様のお二人でお店にお越しいただいて、お話を伺いました。お墓の形については、お母様のご意向で、西洋のお墓のような、高さがなく斜めになった形がいいとご希望でした。使用する石については特別にご希望がなかったので、洋風のお墓にもピッタリのインパラブルーという石をご提案しました。品質も良く、ブルーの結晶が入ったきれいな黒御影石です。

 

ご提案した図面です。ご希望を採り入れた、斜めになって安定した形のお墓です。とても気に入っていただけたようで、お施主様はすぐにOKをくださいました。灯篭を付けることもお考えでしたが、機能的な面からご案内した蝋燭立てを気に入っていただけて、工事をお任せいただけることになりました。

 

工事が始まりました。まずは、コンクリートの基礎を打つ準備をしています。転圧して地盤を固めた後、木枠の中に鉄筋を組み、コンクリートを流し込む準備をしています。直径13mmの鉄筋を20cm間隔で組んでいます。

 

基礎コンクリートが完成です。全体に30cmほどの厚みの基礎を施工しました。多少傾斜地でしたので、奥の方はもう少し厚みを持たせています。中央はカロートの下の土残しにあたる部分です。左右の4つの穴は、水抜きの穴です。この穴から地中に水が抜けるようになっています。

 

次は、外柵の据え付けです。向かって右後ろの腰石をアンカーボルトで固定しています。外柵に使用した吉林白という石は、他にも呼び名があるようですが、近年外柵などによく使われており、求めやすい中でも品質も良く、きれいな石目の石です。

 

左手前部分です。こちらもアンカーボルトでしっかり施工します。内部には、捨て石を入れました。今回は、内部に砂利を入れ、その上に貼り石をして仕上げます。将来的に貼り石が沈下することがないよう、捨て石を入れて支えています。

 

カロート内部です。奥の棚石の上にお骨壺を納めます。大きめに設計してありますので、6つほどは納めることができます。

 

カロートの下の土残しの部分は、このようになっています。きれいな砂を入れて仕上げています。将来的にカロート内がご遺骨でいっぱいになったら、こちらに還すこともできます。お骨壺のままでも可能です。

 

お墓後方の塔婆立てです。今回は洋風のお墓ということで、シンプルな形にしました。6枚は楽に立てられます。このあと、カロートの上に石塔を据え付けます。花立や墓誌なども据え付けたら完成です。

 

完成したお墓

インパラブルーの輝きが美しいお墓の完成です!
高さを抑えた斜めの独特な形ですが、2坪ほどもある広い墓地に合わせて十分な大きさに設計していますので、ボリュームも十分で重厚感があります。拝石も十分な幅を取ることができたので開口部が広く、ご納骨の際も楽です。

正面文字は「南無釈迦牟尼佛」の名号としました。ご家名と家紋はお施主様がご希望でしたので、花立ての前面に入れました。文字は隷書体です。浮かし彫りで見えやすく、コントラストでデザイン性も感じられます。墓誌の方の文字は、追加彫刻などでお施主様が困ることがないように、通常の楷書体としました。

蝋燭立ては、ガラスの風防付きです。風の強い日も火を絶やすことなくお参りできます。外柵と同じ吉林白で作成しました。

 

今回は全面石貼りで仕上げました。石貼りのお墓は、草が生えてくることもなく、お掃除などもとても楽です。管理のしやすさからご提案したところ、お施主様にも気に入っていただけました。ごみが砂利の間に入ったりすることもありませんし、泥なども水でサッと流すことができます。

お墓をご覧になったお施主様には大変喜んでいただけました。イメージ通りのお墓に仕上がり、ご満足いただけたようです。目の前で実際に見ると思ったよりも重厚感がありましたし、外柵の囲い部分も広く見えるように設計しましたので、洋風のシンプルさもありながら、堂々とした風格の漂うお墓になったのではないでしょうか。近いうちに一周忌を迎えられ、それに合わせてご納骨をする予定です。

今回のお施主様は、お父様がご生前、先代の父のことを話していらっしゃったのを思い出してご連絡くださったということでした。とてもありがたいお話です。弊社は、地元でお仕事をさせていただくようになって60年近く経ちます。父の代のことですから、もう40年くらいは昔の話だと思うのですが、こうしたご縁をいただけたことには、亡くなったお父様・父の両方に感謝ですね! 今後も地域の皆様に喜んでいただけるよう、邁進してまいります。