真言宗のお墓

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真言宗はどういったお墓が良いの?なぜ五輪塔なの?

お墓づくりをお考えになるとき、本を読んだり、ネットで情報を調べる方がとても多くなりました。そのなかで様々な情報を得て「宗教に沿ったお墓づくりをしたい」、なかでも「真言宗なので五輪塔(ごりんとう)が良さそう」とお考えになる方がおられます。

【古代型五輪塔 小叩き仕上げ】

そういった方々からご相談をいただき、詳しくお話しを聞いていくと、「しかし、なぜ真言宗の場合、五輪塔が良いのか、ぼんやりとしか分からないんです」とおっしゃるのです。

そこで、このようにお感じの方のために、私、飯野が五輪塔について、学び経験したことを、出来るだけ分かりやすくまとめてみようと思いたち、このページをおつくりしました。真言宗で五輪塔をお考えの方、また、宗教に沿ったお墓づくりをされたい方のご参考になれば幸いです。

はじめに。真言宗とのご縁、五輪塔を学ぶきっかけ

jinbutsuまずはじめに、簡単な自己紹介をさせていただきます。私、飯野の家の宗旨は真言宗智山派(ちざんは)です。京都の智積院(ちしゃくいん)が本山となります。また、私の妻の実家も真言宗で、高野山真言宗ですので本山は高野山となります。こういった個人的なご縁もあって、真言宗のお墓について、学びを求める機会がとても多くありました。

埼玉県を含む関東には、多くの真言宗寺院があります。中でも、豊山派・智山派が多くを占めています。昨今、真言宗に限らず、「モニュメント的なお墓」や「墓じるし的なお墓」が多く建てられています。そのため、せっかくお墓をつくっても、手を合わせる対象物(石塔)となっていないことが多く見受けられるように思います。

真言宗とは

真言宗(しんごんしゅう)は、空海(弘法大師)によって9世紀(平安時代)初頭に開かれた、大乗仏教の宗派で日本仏教のひとつです。真言陀羅尼宗(しんごんだらにしゅう)、曼荼羅宗(まんだらしゅう)、秘密宗(ひみつしゅう)とも呼ばれます。

空海が中国の長安に渡り、青龍寺(せいりゅうじ)で中国の僧 恵果(けいか)から学んだ密教を基盤としています。京都にある、五重塔でも有名な教王護国寺(一般には東寺と呼ばれています)を真言宗の本山のひとつとしています。

真言宗のお墓とは

 

【CAD】

真言宗のお墓といえば代表的なものは「五輪塔」(ごりんとう)といわれるものです。空海によって開かれた真言宗の総本山 高野山金剛峰寺(高野山)に行かれると、昔からの大きな五輪塔がたくさん建っています。
五輪塔は平安時代後期の真言宗中興の祖である覚鑁(かくばん)というお坊さん、いわゆる興教大師(こうぎょうたいし)が発展させたと言われています。当時は、念仏を唱えて阿弥陀如来にすがり、死後に極楽浄土へ生まれ変わることを願う「浄土信仰」が流行していました。

このころ興教大師覚鑁が記した書物『五輪九字明秘密釈』(真言密教における浄土信仰を説いたもの)に、「五輪塔のこと」が書かれています。それを高野聖(こうやひじり:高野山に住む僧侶たちで、諸国をめぐって仏道をすすめ説教をした)によって、流行している浄土信仰に結び付けながら、日本全国に広められました。

五輪塔の形があらわしている特徴

五輪塔はその名の通り「5つの形」からなっています。下から、四角、円、三角、半月、宝珠という5つの形から構成されています。

この5つの形は、地(ち)、水(すい)、火(か)、風(ふう)、空(くう)を表し、また我々人間自身の体を表しているのです。つまり、人間が生きるために必要な要素を表現しているのが五輪塔の形なのです。

真言宗の墓石に刻む文字と梵字(ぼんじ)

真言宗では五輪塔を建立する際、上からから「キャ」・「カ」・「ラ」・「バ」・「ア」の梵字を五輪に刻みます。

梵字とは古代インド語を表す文字のことです。日本には仏教の経典を書くのに使われた文字(悉曇文字/しったんもじ)として伝わりました。そして後に、梵字はただの記号ではなく、「梵字そのものが仏様を表現したもの」と考えられるようになりました。たとえば、「ア」は大日如来、「カ」は地蔵菩薩を表すという具合いにです。

また、真言宗でお墓を建てられる場合、五輪塔ではなく、より簡略化した一般墓(和型の墓石)を建てる場合には、正面には梵字の「ア」を彫刻、あるいは南無大師遍照金剛と彫刻します。
墓誌(戒名を彫刻する部分)には、戒名の上に、大人の場合は「ア」、子供の場合は「カ」などの梵字を彫刻するとよいでしょう。

は大人の戒名の上に、は子供の戒名の上に。

真言宗のお墓の石の種類

お墓は「陰宅」(いんたく/死後の生活を営む場)と呼ばれるのをご存知だと思います。生きている私たちが住まうところは「陽宅」といいますので、「陰宅/死後の住まい」と「陽宅/生きている私たちの住まい」でバランスをとるのが良いと言われています。そのため、陰陽のバランスをとるために明るい色の石、つまり「明るい白系統の石」が良いと言われているゆえんです。
高野山に行くとよく分かりますが、明るい白系のお墓が多く、さらに寒さにも強い、吸水性の少ない明るい白系の石が多く使用されているのに気づきます。

弘法大師ゆかりの石

高野山には、瀬戸内産の明るい白系統の石が多く使用されています。なかでも、弘法大師空海が修行された心経山(しんぎょうさん)がある瀬戸内海に浮かぶ広島という島から産出される、青木石も使用されることが多いです。弘法大師ゆかりの石といえますね。

心経山と入口

心経山は弘法大師空海が修行した場所。そのため青木石はゆかりの深い石です。

青木石採掘場

青木石は弘法大師ゆかりの讃岐広島より産出される美しい白御影石です。

五輪塔の建立事例

真言宗智山派 古式五輪塔

西村峩山意匠登録済み

高野山真言宗 鎌倉型五輪塔

小叩き仕上げ

真言宗智山派 8寸五輪塔

真言宗智山派 鎌倉型五輪塔

曹洞宗 オリジナル型五輪塔

真言宗豊山派 オリジナル型五輪塔

真言宗智山派 五輪塔

無宗教 8寸五輪塔

高野山真言宗 鎌倉型五輪塔

浄土宗 古代型五輪塔

真言宗智山派 オリジナル型五輪塔

曹洞宗 古式五輪塔

西村峩山意匠登録済み

高野山真言宗 古代型五輪塔

天台宗 古代型五輪塔

さいごに

「真言宗は五輪塔」とお聞きになられても、その理由が分からない・・・とおっしゃる方がこれまでも多くおられました。これまで40年、お墓の世界に携わらせていただき、いろいろな場面で学んできたことを、専門的でありながら、かつ少しでも分かりやすくお伝えしたいと思いまとめてみました。分かりやすさを優先しましたので、難しい言葉はできるだけ使わないようにいたしましたので、より詳しくお知りになりたい方は、お気軽にご相談ください。

「心からの供養をしたい」とお考えの方、私と同じ真言宗の方、五輪塔をより詳しくお知りになりたい方など、皆様のご参考になれば幸いです。

最後に・・・皆様に安心してご相談をいただけますように、専門的な資格や認定をいただいております。

厚生労働大臣認定
1級石材施工技能士
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中央技能振興センター認定
ものづくりマイスター(石材施工)
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埼玉県知事免許
職業訓練指導員免許
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日本石材産業協会認定
お墓ディレクター1級
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全国技能士会連合会
全技連マイスター認定証

全国技能士会連合会
全技連マイスター 楯

「安心のお墓づくりをしたい」 と、お考えのお施主様のお役に立てることを、大切に考えています。何かご質問や、ご相談がございましたら、お気軽にお声がけください。

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